カンボジアのコト

研修

エンドーの下手な日本語を先生が通訳していました。
エンドーが日本語で話したことを、先生がもう一度説明するのデス。
高木先生はガイドが必要ないくらい、カンボジアの事を知っています。
なので、
「めんどい。」
と、ガイドにかわって、建物などの基本的説明をはじめました。
ガイドかわいそうに…。
「あと補足して。」
とエンドーに言うと、ガイドには、補足ということが無理なようで、
自分が暗記しているガイド文を最初から言いだしました。
先生が私に向かって言った。
「あとまかせた。」
日本語に通訳しろってことだ。
そして、トゥールスレン到着です。
トゥールスレンは、元高校だったのですが、1975年から、1979年までのポル・ポト政権では、都会に住む人を農村に強制的に移住させ、農業に従事させました。
同時に、少しでも、反革分子とみなされた人々、今後、反革分子になる可能性があると考えられた人々は捕えられ、激しい拷問のすえ、虐殺されました。その拷問の施設の1つが、トゥールスレンです。
独房、尋問室も当時のまま保たれています。また拷問の様子を描いた絵や、拷問に使われた器具、処刑された人々の写真が展示されています。
建物をぐるっと囲むように、夾竹桃が植わっており、花を散らしていました。
真っ白な花が花のままポトッと落ち、地面を生めています。
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