カンボジアのコト

携帯

「アロー?」
電話に出るのかよΣ(゜д゜;)
今説明中だろう。仕事中だろう( °д°)
その後、電話がすぐ切れた。
「仕事先から?」
と、高木先生が聞いた。
「いいえ。友達からです。」
(=◇=;) そういう時は仕事先からって言うんだよ。どうせ言葉分かんないんだから。
「仕事中は、友達からの電話に出ない!」
ほら、高木先生の雷が落ちた。
「ィィエ、イマ電ワすっノで、その辺見てテクだサッ」
(注:今から友達に電話をかけなおすので、その辺見ていてください)
「Σ(・ω・;|||」
言葉にならない高木先生。
5分後*
「電ワ終ワりましタ。」
「電話終わりましたぢゃないっ!!」
先生の雷に、さすがに、しゅんとなるエンドー。
「すみません。」
「ねぇねぇ何の話?何の話?」
私は興味津々。
「エっと…。」
エンドーが口ごもる。
「借金の話し!?←失礼」
「シャッキン?」
「お金貸してって電話?」
「ァィ。ナンでワかりま?」
「わざわざ電話をかけなおしたでしょ。だから、相手は携帯の費用を気にする人。そして、すぐ話さなければならない用事で、嬉しそうじゃない顔。エンドーはこの仕事して、お金稼いでるから、貸してってことかなって。」
得意になって説明したが、
「ぁー。」
とだけ、エンドーから返事が帰って来た。
エンドーは言ってる日本語が分からないけど、まぁいいや…ってごまかす時に、こんな返事をする。
「いつも借りに来る人でしょ?」
「ナンでワかりま?」
「エンドーの顔。」
「デも、友達デッ。」
「友達だからお金貸すの?違うでしょ。友達だからお金を貸すのを断ることだって必要なのよ。」
黙って話しを聞いていた高木先生が言った。
「デも、友達コマっテまッ。」
しゅんとして、私の顔を見た。
「その友達お金返したことあるの?!」
「無ィデッ。」
「その友達と遊んだりするの?!」
「時々会いまッ。」
「お金借りにくるときだけ?!」
「ァィ。」
「そんなの、おかしいじゃん!」
「カれは、イそがシィ。タクサん、会ゥの、ムツカシィ。」
なぜ、私は、ガイドの金貸しにココまで熱くなっているのでしょうか…。
「友達なんデッ。たすけまッ!!」
と最後にガイドが言い切った。
こいつ…いい人すぎる…。
ガイドの私生活が垣間見えた所で、聞いてみた。
「そういえば……彼女いないの?」
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