ツタエタイ
会社帰りに立ち寄ったバーでやけ酒しようとしてたら
「隣いい?」
「……どうぞ?」
「生2つ」
「かしこまりました」
「会社で嫌な事でもあった?」
から始まり葉月の家まで時間はかからなかった。
誰かと一緒に居るだけで私は良かった。
それが身体目当てでも。
毎夜毎夜、会社の同僚だったり、友達だったり…ゆきずりだったり誰かしらと居る。
次の日の早朝
「ゴメン!!」
「…はっ?」
「酔っ払ったのを良い事にごめんなさい」
土下座までしてる目の前の男。
「でも、チャント貴方は了承を得たはよ?」
「…で、でも」
「私は助かったは」
「……あっ、名前…俺、矢崎葉月(ヤザキハヅキ)27歳」
「松嵜月(マツザキユエ)19歳」
「19!?本当?」
「良く言われる」
大人っぽいって。