ツタエタイ
「アソコのバー行き付けでね、良く見る君が綺麗だったから一目惚れしたんだ。でも毎回不機嫌でお酒を呑んでるから近寄りがたくて」
あはははっと苦笑いをする葉月
「もし…っさ、良かったら又、会えないかな?」
照れてた葉月
その姿が可愛くて自分の胸が暖かくてその日から始まった不思議な関係。
別に大した事しない
日頃の会話やTVみたりゲームやったりと
でも毎回心は穏やかで1人でも寝れる様になった。
そんなある日
「月って実家暮らし?」
「実家って?」
「……家族は?」
「母親は小さい頃に亡くなった。父親は…政界の偉い人だとか、不倫してたから……一応多額の慰謝料と当面の生活費とか色々してくれたけどTVでしか観た事ない」
「今までどうしてたの?」
「高校までは家政婦が居た」
葉月には何でも話す事が出来た。
聞き上手なのか
でも今回は少し違った。