ツタエタイ
「少しだけ気になってたんだ。月は口下手なのかなとか不器用なのかなって……違った。愛を知らないんだ…月、月がもし嫌だと思ったらすぐ辞めるから俺と恋人にならないか?」
恋人
「色々教えてあげる♪」
優しく笑う葉月にキスした。
「葉月…」
泣きたくもなった。
私に関わる人間は皆“無”だったから。
唯一母親は私が覚えてる中で優しかった。
葉月はそんな感じ。
毎日葉月の家に来てる
「月悪いな、構ってやりたいんだけど新プロジェクトのメンバーに入ったから忙しくて」
お部屋で仕事してる葉月はメガネしてる
「老眼?」
「はっ!?」
「会社の上司は老眼だからメガネかけるって前に言ってた」
「プッ……あははは、老眼ってのはお年寄りがかかるの。月より年上だからって皆が皆老眼とは……はははっ」
何気ない会話が楽しい。