ツタエタイ



「月って料理したことある?」



「うん。家政婦の1人が教えてくれた。家事だって出来る」



「今度食べたいな月の手料理」



「うん」



「今日は?泊まる?帰る?」



「仕事の邪魔になるから帰る」



「邪魔じゃないよ月が俺の側に居ない方が気が散って仕事にならないかな」




葉月の言葉1つで一喜一憂してしまう。




「ありがとう…でも明日早いから。葉月寝かせてくれないし…本当に仕事の邪魔になりそうだから「月、これ」



チャリン



手のひらに置かれた冷たい鉄




「いつでもおいで。」






鍵だった。







嬉しくて、私を必要だと思ってくれる人が1人でも居てくれる




「明日暇?」



「うん」



「月の必要なもの買いに行こう♪コップとかね」




「ありがとう…」




「じゃぁ、送ってくよ」




「1人でも大丈夫だよ。お邪魔しました」



「駄目!夜道危険。車だったら速いから」



「…うん」






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