運命
そんなことを思っていると言うのにな・ぜ・か

「おーい、光」

さっき集まった時に俺の存在に気づいたか知らないが転校生が俺に向かって走ってくる。
しかも勝手に呼び捨てにしていやがる

呼ばれているが無視をしていると俺の後ろまで転校生はやってきた。

俺が振り返ると転校生は俺の嫌いな笑顔を向けて話かけてきた。


「なんだよ、光も柔道部だったんだな。それなら最初から早く言ってほしかったよ。」



ハァ〜、と深い溜息がでた。
今日は溜息ばかりしてるなぁと思いながら。


「別に聞かれなかったから話さなかった。それに俺がなぜ柔道部に入ってることを話さないとならない?
俺になんのメリットがあるんだ?」

俺は転校生の顔を見ず冷たく言いはなった。
もし自分がそんなこと言われたら、絶対関わるのを止めようと思うだろう。

さて、これで諦めるだろう。

しかし案外転校生はしぶとかった、


「いいじゃん同じ部員なんだから仲良くしようぜ!」
ハートが飛びかっていそうな満面の笑みで言われた。
うるさいなと言おうとした。しかし俺の代わりに柔道部員が転校生に文句を言い出す。
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