ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「――からそれは、蘭子
(ランコ)さんの思い込みだって」
珍しく柚木クンが大きな
声を出したせいで、まだ
距離は開いているけれど、
その部分だけハッキリと
聞こえた。
(“蘭子さん”――…?)
あたしには聞き覚えのない名前。
「……って言ってるでしょ?
……だなんて、そんな
つもりはないよ――…」
声のトーンはすぐに戻されて
しまい、次のセリフは途切れ
途切れにしか聞こえない。
もどかしいけれど――でも、
隠れる場所もないここで、
これ以上近づいたらきっと
気づかれてしまう。
_
(ランコ)さんの思い込みだって」
珍しく柚木クンが大きな
声を出したせいで、まだ
距離は開いているけれど、
その部分だけハッキリと
聞こえた。
(“蘭子さん”――…?)
あたしには聞き覚えのない名前。
「……って言ってるでしょ?
……だなんて、そんな
つもりはないよ――…」
声のトーンはすぐに戻されて
しまい、次のセリフは途切れ
途切れにしか聞こえない。
もどかしいけれど――でも、
隠れる場所もないここで、
これ以上近づいたらきっと
気づかれてしまう。
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