ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
スタスタ歩き出す背中を
慌てて追いかけ、あたしは
もう一度言った。


「どこに行ってたのよ?

あの後、会社じゃ大騒ぎよ。
明日絶対に奈々も色々
聞いて――」


「別にもうどうでもいいよ。

オレ、明日であの仕事は
辞めるから」


「―――――!?」


ちょうどリビングに入ると
同時に、クルッと振り
返って告げられた言葉。


本当に何でもないことの
ようにサラリと告げるその
顔が信じられなくて、
あたしはマジマジと彼の
レンズ越しの瞳を見つめた。


「な、何言ってんの……?」


辞める? なんでいきなり、
そんな話になるのよ?


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