ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
倦怠感が体を支配していて、
何をする気にもならなかった。

とはいえ、眠りたい
わけでもない。


蘭子はすぐには目覚めない
だろう。

そう思った瞬也は、壁際に
置かれたキャビネットに
歩み寄った。


蘭子の私物が入っている
物だが、その右端の小さな
引き出しを音を立てない
ように注意して開ける。

取り出したのは、蘭子の
予備のタバコケースと
ライターだった。


「ちょっとだけ、拝借」


小さく声に出して、中から
一本取り出し口に運ぶ。


蘭子は、自分はスモーカーの
くせに、瞬也が吸うことは嫌う。


だからおおっぴらには
吸わないが、瞬也だって
たまには吸いたくなる時が
あった。


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