ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
無意識のうちにそんな
言葉が出ていた。

言った後、自分自身で
驚いてしまう。


そして言葉を投げつけられた
当の蘭子さんは、スッと
眉間にシワを寄せて低く
唸るように言った。


「解放ですって? 
おかしなことを言うわね。

瞬也は望んで、私の元に
戻ってきたのよ」


「違う………っ!」


だからそれは取引だと、
さっき自分で言ったくせに。

柚木クンは本当は、そんな
こと望んでなかったはず。


「交換条件付きでも、それを
受け入れたことは事実。

もちろん、今も充分私に
尽くしてくれてるのよ。毎晩ね」


「………………!」


“毎晩”という言葉に
ズキッと胸が痛む。


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