ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「ゴメン、悪かった。

ドタキャンされたから、
やっぱ飲み行こ」


素直に認めると奈々は
満足げに笑って、


「最初からそう言いなさいよね。

にしても拓巳クンまた?
忙しいのねー」


「だね。一応係長だからね。
何かとあるんじゃない」


『トラブった』中身までは
聞かなかったから、曖昧に
笑ってそう答える。


実際、拓巳のこういった
予定キャンセルは今回が
初めてじゃない。

ここまで急なのは少なくても、
前もってならけっこうザラ。


まぁ、お互いもう年季の
入った社会人。

かわいくしょげるような
歳でもなくなったあたしは、
だからってどうするわけ
でもないけど。


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