ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
中に入るとすぐ、たしかに
奥の方の個室から言い争う
声が聞こえてくる。


(まさかと思ったけど――)


片方の声はたしかに柚木クンだ。


新人が、たまに心ない言葉
使いをしてお客を怒らせて
しまう場合があるけど、
それでもそんなにしょっちゅう
あることじゃない。


それがまさか、ベテラン
レベルの柚木クンなんて。
本当に何があったんだか。


不安を感じつつも気を引き
締め、あたしは躊躇うこと
なくその個室に足を踏み入れた。


「失礼いたします、お客様。

私、柚木の上司の里中と
申しますが、柚木がお客様に
何か失礼を申しましたで
しょうか?」


_
< 41 / 469 >

この作品をシェア

pagetop