ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「プッ……。
酸欠じゃないですか?」


柚木クンがおかしそうに
噴き出して、手を伸ばして
あたしの体を支えようとした。


あたしは反射的にそれを
振り払って叫ぶ。


「触らないで!」


「……かわいくないな。

そんな顔して言ってても、
今さら意味ないのに」


叩かれた掌をこれみよがしに
振って呟く柚木クン。


「な、何よ、そんな顔って!?」


なかばヤケになって怒鳴った
けど、柚木クンは微塵も
こたえた様子はなく、


「ファーストキスを奪われた
女子中学生みたいな顔かな。

真っ赤だし――潤んで
ますよ、目」


「……………っ!?」


_
< 58 / 469 >

この作品をシェア

pagetop