ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
まだ時間に余裕はあるけど、
少し急ぎ足で歩き出そうと
した、その時だった。


「へぇ。彼氏サン、拓巳
っていうんですか」


突如、真後ろから聞こえて
きた声。


その声を耳にした途端、
あたしはギクリと体を硬直
させる。


(嘘……なんで……?)


あの時間はなかったことに
するんじゃなかったの?


そう思ってたのに――
どうして――…。


「柚木クン……」


きしむ体を何とか動かして
振り返ると、柚木クンは
レンズの奥の瞳を少し細めて、
ジッとあたしを見ていた。


「デートの約束ですか?」


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