ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
平淡な声。

でもその声に微かにからかう
ような色があるのを、
あたしは敏感に察する。


―――わかる。

敬語を使ってるけど、これは
いつもの“柚木クン”じゃない。


「……あなたに関係ないわ」


どうしてまた、声をかけて
くるのか。


わからないけど、とにかく
関わらない方がいい。


振り切って立ち去ろうと
したあたしを、だけど柚木
クンは、容赦なく引き止めた。

……ナイフのような、言葉で。


「意味あるんですか?

自分を満たしてくれない
彼氏なんて」


「……………っ!?」


本当になんてヤツ。

こんな所で、夕べと全く
同じ言葉を重ねてくるなんて。


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