執事の恋人~召しませ。お嬢様~
この重なりに愛はない。


夜明けのまで恋人の気分を味わえると最初は思っていたけど、


そんな気分なんて、味わうコトなできなかった。



斗希は仕事だと割り切って、私に夜毎、セックスを教え込むだけ。


言葉なんてない。


肌を重ね…


身体だけが斗希の与える快楽に酔うだけ。


心はずっと置き去りされて、



苦しさと切なさだけがーーー・・・



割り切ろうとするキモチの中に溶けきれず、


沈殿物となって、心に蓄積されていく。


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