執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「・・・」



今宵も斗希との夜伽の時間が来た。



心はないけど、斗希の身体の温もりを味わえる。



でも、今宵の斗希は様相が違った。



「斗希?」


斗希は力任せに私を抱き締める。
ギュッと強い圧迫感と共に、アルコールの匂いに包まれた。


「斗希!?お酒を飲んでるの?」


「申し訳…ありません・・・」


「・・・」



「何かあったの?」


私は斗希の肩越しに顔を乗せて、問いかける。






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