執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~斗希side~

俺は酔った振りをして、春華に囁いた。



振りだと気づきながらも、春華は何も言わなかった。



ずっとずっと言いたかったーーー・・・



『愛してる』と言う言葉。


俺は狂ったように何度も同じ言葉を繰り返した。


春華も俺の言葉に応えるように同じ言葉を返す。


何度も離しては交わす唇。


湿った唇を拭うコトさえ、忘れ、そのまま熱く濡れた身体を繋げていった。



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