執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「・・・」


そう言われちゃうと私は何も言えず、唇を固く結んだ。



「…あなたとお義兄様の仲は知ってるわ。でも、あなたには婚約者がいるんでしょ?」



「・・・」



二人は昔、恋人同士だったコトは岩木先輩から聞かされた。


まどかさんが私を敵対視するのは、
今でも、岩木先輩のコトを愛してる証拠。



私と斗希、岩木先輩にまどかさん。



私たちの関係はクロスしていた。



私と斗希。


岩木先輩とまどかさんが結ばれたら、たぶんいいコトなんだと思う。


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