執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~斗希side~

俺は執事。


人に仕えるコトしかできない。



大久保様のように大旦那様の会社を立て直すコトは不可能。



二人の甘い世界を浸れたのは朝食のほんのひと時だけ。



母さんは重く辛い現実を俺と春華に突きつける。



「安達社長は今夜、仕事で神戸に来るそうよ…。あなたたち二人にも会いたいと言ってくださった。何かいい考えを下さるかもしれない」



「・・・」


あの冷徹で有名な学園長が親身になって、人のコト考えるなんて全く思わなかった。



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