執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「二人を結びつけるにはまず、大久保の御曹司と話をつけなければいけない。
そして『婚約解消』させる。それには莫大な慰謝料が発生します。多分、婚約解消と同時に、伊勢谷の会社は後ろ盾を失う。倒産回避のための資金も当然、必要。二人の愛を貫くには莫大な金がかかるというコトです・・・」


安達社長は抑揚な声で手短に俺たちに説明。




俺には想像のつかない額面の金が必要となる。


「・・・俺にはそんなお金はありません」



「なら、俺に借金するしかない。でも、普通では一生かかっても返済は出来ない」





「・・・」



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