執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「!!?」


大久保様はバランス崩して、車椅子から床に落ちた。



全く動かない下半身を両腕で支え、身体を起こし、立ち上がろうとする大久保様。


「坊ちゃま!?」


「一人で起きる!!」


「…あの幼なじみの執事とのセックスがそんなによかったのか?」



「ちがいます!」


「だったら、何だ?何もない…仕える執事のどこがいい??俺は御曹司だぞ!!」



「・・・」



大久保様は言葉で私を詰りながら、車椅子に掴まり、自力で座り込んだ。


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