執事の恋人~召しませ。お嬢様~
私はソファーに座り…靴を脱ぎ…素足になった。



私の足元に跪く斗希。


靴擦れを起こした右足の踵に消毒液を塗り…バンドエイドを張ろうと傷口に手を伸ばす。



「ねえ~昔みたいに傷を舐めて…斗希」


「何をおっしゃっているのですか?お嬢様」


「いつも…私が怪我したら…斗希は舐めてくれたでしょ?」


「あれは幼少の時の浅はかで無知な行動です…そのようなコトすれば消毒したばかりの傷に…ばい菌が付くだけです!」



「…じゃあ~キスして…」


私は更に出来ない命令を斗希に言い放つ。


斗希は顔を上げて私を見つめる。



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