執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「そう緊張なさらずに自然体でお願いします…。私まで緊張します」



「すいません・・・」



私は緊張してるわけじゃない。
そばに、斗希が居るから困惑しているだけ。


私は頭は斗希と今夜過ごす、夜伽でいっぱい。


早く、この退屈な誕生パーティが終わらないかと思っていた。



でも、こんな時に限って、時間が過ぎるのが遅い。

このもどかしさに私は苛立っていた。



大久保様は私が緊張して無口になっていると思い、必死に自分から話題を提示してくれた。



おかげで、沈黙にならずには済んだ。
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