執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~斗希side~

大旦那様も意地悪な質問する。


俺には『お似合い』だと言うしかなかった。


春華の切なさそうな表情が気になる。



でも、言える言葉は一つしかない。



大久保様は春華の表情の変化を逃さなかった。


春華は潤ませた瞳で、化粧室に逃げるようにその場を外した。



大旦那様も俺たちに離れてゆく。



俺と大久保様のふたりーーー・・・



「君が春華さんの夜伽の指南するらしいな」


「え、あ…いえ」


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