HYPNOTIC POISON ~催眠効果のある毒~
僕はアイデアを出したのが楠だと説明すると、まこも僕と同じ意見で、
「あいつぁそんなセコいことしねぇだろ」と即答。
「だよね」
「楠はさぁ、何て言うの?鬼頭と同じで自分だけの信念を突き進む強いヤツだよ。
他人のアイデア盗んでまでどうこうすることもないし、それで勝ってもあいつが一番納得しないと思う」
まこの言う通りだ。
まこも楠のことを良く分かっているし、僕はそう言ってもらえて嬉しかった。
「って言うかまこと楠って結構仲良しだよね。どうしたのさ。前は嫌ってなかったっけ?」
「今だってキライだよ。あの悪魔め!」
とまこは忌々しそうに舌打ちした。
でも楠はまこのことを好いてるようだけど?恋とかそうゆう類いじゃなくてね。
喧嘩友達みたいでいいんじゃないの?そうゆう関係って。
僕は微笑ましい何かを見るように、ちょっとだけ頬を緩めた。
「そういやさ、タモリはどうなった?」
「タモリ?」
言って僕は思わず顔を歪めた。「ああ、森本のことね」
「どっちだって一緒だろ?勉強はどうなってんだ?」
「それはまた今日にでも聞いてみるよ。今日は普通っぽかったけど」
まこは意外にもちゃんと僕の生徒のことを心配してくれてる。
それが嬉しくて思わず微笑んだが、僕の額を軽くでこピンしてきて、
「俺が心配してるのはお前のこと。変なことに首突っ込んで変なことに巻き込まれるなよ」
しっかりと釘をさされました。