HYPNOTIC POISON ~催眠効果のある毒~
「No more excuses.(言い訳は結構)
Although I bowed myself off yesterday for her,(昨日は彼女の手前、大人しく引き下がったけど)
This will be the last time.(次はないよ)
Consider yourself warned.(これは警告)
Don't mess with her, or I'll mess with you.(次、何か仕掛けてきたら、ただじゃおかない)
Do you understand?(分かった?)」
ネクタイを更に引っ張ると、久米の首元でネクタイが絞まった。
挑発するようにわざと笑いかけると、まさかあたしがこんな行動に出るとは思ってなかったのか、久米がたじろいだように目をまばたいた。
実際クラスの数人があたしたちの様子がおかしいことに気付き始めて、ちらちらとこちらを見ている。
だけどあたしはその手を緩めなかった。
久米の首元がしまり、僅かに咳き込みながら両手を降参と言うポーズで軽く掲げた。
埒が明かないと踏んだんだろうか。
「…お、OK」
わざと大げさに言ってのける久米にはまだ余裕があった。
その鼻っ柱をへし折ってやりたい。
あたしはさらにネクタイを引っ張ると、一段と顔を近づけて久米を睨みつけた。
「Say understand.(“分かりました”でしょ?)」
もう一度低く言って笑うと、
「い…Yes…understand.」
久米は慌てて頷いた。