金髪執事と1つ屋根の下






購買が閉まってしまった今、俺は昼飯を買う事が出来なくなった。









「あ…の…。


よかったら……お弁当…」





「………………」





「貰っとけ!!食うモノねぇだろ?」





「……いらねぇ」








俺はポケットに手を入れたままそう話す。




弁当を差し出している女の手は一層震え出した。





泣くのかよ。



泣いてる女は嫌いだ。




どうすればいいか分からなくなるし。



何より態度が変わるヤツが多い。



さっきまで無駄にニコニコして俺に愛想を振りまいてたくせに冷たくした途端、泣き出して急変する。




「バカ」とか暴言を吐くヤツがほとんど。








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