金髪執事と1つ屋根の下
今、目の前にいる女も態度が急変するのか?
震えてる女から一歩離れて様子を伺う。
「そ……そうです…よね」
「あ?」
女の声がよく聞こえなくて大きな声を出すと女の身体がビクッと大きく震えた。
……そんなビックリすんなよ。
女は下を向いて俺に顔を見せようとしない。
「困らせてしまって……ゴメンなさい!!!」
「は?……困っーー」
俺の話を最後まで聞かずに女は弁当を持って走り去っていった。
風の様に走り去っていった女に言葉が出ない。
そんな俺に言葉を出させたのは直紀だった。
「何で貰わなかったんだよ?」