可愛くない同居人。
ひとしきり泣いたあと、凜はまた呆れた顔をした。
「子供ですか、あなたは。泣きすぎですよ」
「ごめん・・・」
「謝らないで下さい」
「ごめん」
「わざとですか。ウザいです」
そう言いながらも、優しく撫で続けてくれる。
「酷い顔ですね」
大きな怪我はしていないとはいえ、痛いだろうに、凜はスッと立ち上がり、リビングを出て行った。
少しして戻ってきたかと思うと、冷んやりとしたタオルを渡してくれた。
「少し冷やしたほうがいいですよ」
「ありがとう・・・」
まぶたにタオルをあてる。
冷たくて、気持ちいい。
「凜、私さ・・・本当は、ちょっとショックだったんだ」
私はほんの少しだけ温かくなったタオルをまぶたから離した。