可愛くない同居人。
「何でもないなんて顔してませんよ。むしろ、何か言いたげな顔をしているように見えますが」
私を見上げる凛の瞳は、私の心の奥底を見透かしているようだ。
「な、何にもないって」
「あなたに嘘は似合いません」
ジッと見つめられ、私は凛に目線を合わせるように座り込んだ。
「凛さ、寝言でよく、ごめんなさいって謝ってるの」
「え?」
凛の瞳が揺れ、明らかに動揺しているのが分かった。
「痛いとか、やめて、とかも言ってる」
あんなにまっすぐ私を見つめていたのに、何故か視線をそらされた。
私は確信した。
ただの寝言なんかではなく、何か意味があるものだと。