天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
((うひぃいぃぃいぃいいぃっ!))

有無を言わさぬ月のジェノサイドビームに、八鶴と雛菊が震え上がる。

「なになになにこれ!月さん怖いよ恐ろしいよ?沈められる?私ムカッチャパピリアの海に沈められる?」

ツインテールの髪を振り乱しながら、雛菊が小声で言う。

「あかんあかん!今はじっとしてなあかん!白蛇に生きたまま丸呑みにされるで?」

生き延びる為には動くなと、八鶴が同じく小声で忠告、いや警告する。

だが八鶴は知らない。

月は読心術の持ち主なのだ。

「村中君?」

あ、月さんいい笑顔、グッドスマイリング。

「私は出麼さんの甃君とは違うんですよ?」

「ひひひひひ、平にご容赦を!」

平伏する八鶴に。

(甃君よりも怖い白蛇ですけどね)

月は内心コロコロと笑った。

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