LOVE STORIES
LOVE&REASON
「やっぱり、俺たちって別れないといけないのかな?」
敦志が訊いてくる。
出会った頃に比べて、ずいぶん大人になったが、そうは行ってもまだ二十二歳の男の子だ。
三十一歳を迎えた亜美とはまだまだ年齢差を感じる。
「もう二人で決めたじゃん」
亜美は今、敦志の部屋にいる。
決してオシャレとは言えない部屋だが、汚くはない。
これも彼がこの六年で成長した部分だろう。
初めて来たときはそこら中に漫画だったり、お菓子のゴミが散らばっていた。
亜美が敦志と出会ったのは、家庭教師を頼まれたからだ。
当時、社会人だった亜美は異動になり、その異動先の職場に馴染むことが出来ず、仕事もうまくいかなくて、仕事をやめて実家に帰って来ていた。
ちょうどその時に、近所に住んでいる敦志の親から、家庭教師の依頼があった。
当時の敦志も高校に入ったものの、学校に馴染めず、不登校になっていた。
親としてはせめて勉強だけでもさせてあげたいという思いで、昔から頭がいいと評判だった亜美に頼んだということだった。
この話を聞いた時、初めは断ろうと思っていた。
確かに暇だったものの、次の仕事を探さなくてはいけなかったし、何より不登校の生徒など面倒でしかない。
実際に一度は断った。
敦志が訊いてくる。
出会った頃に比べて、ずいぶん大人になったが、そうは行ってもまだ二十二歳の男の子だ。
三十一歳を迎えた亜美とはまだまだ年齢差を感じる。
「もう二人で決めたじゃん」
亜美は今、敦志の部屋にいる。
決してオシャレとは言えない部屋だが、汚くはない。
これも彼がこの六年で成長した部分だろう。
初めて来たときはそこら中に漫画だったり、お菓子のゴミが散らばっていた。
亜美が敦志と出会ったのは、家庭教師を頼まれたからだ。
当時、社会人だった亜美は異動になり、その異動先の職場に馴染むことが出来ず、仕事もうまくいかなくて、仕事をやめて実家に帰って来ていた。
ちょうどその時に、近所に住んでいる敦志の親から、家庭教師の依頼があった。
当時の敦志も高校に入ったものの、学校に馴染めず、不登校になっていた。
親としてはせめて勉強だけでもさせてあげたいという思いで、昔から頭がいいと評判だった亜美に頼んだということだった。
この話を聞いた時、初めは断ろうと思っていた。
確かに暇だったものの、次の仕事を探さなくてはいけなかったし、何より不登校の生徒など面倒でしかない。
実際に一度は断った。