シェリの旅路
ハーヴァルドの国の隣国に住む

ヴァネッサ、そしてシェリとも

すぐに別れの時がきた。


「それじゃあ、ジオもキミも

頑張って。手紙書くわね」


ヴァネッサは聖獣から

自宅の2階テラスに降り立ち、

手を振る。


「おう。オレも手紙かくよ。

シェリもこれから頑張れよ。

オレも今から頑張ってくる」


ジオも手を振る。


「……ありがとう」


シェリは我が家と呼べる場所が

決まって嬉しかったのか

人の温かさを感じて

安心したのか

少しだけ微笑んだ。


「とうとう二人になったな。

出会った頃を思い出す」


ジオは懐かしんで言う。


『あの時のジオは本当に

情けなかったけど

今は凛々しいね』


キミは笑って言う。


「お前これからどうするんだ?」


ジオは問う。


『とりあえず恋の勉強を

ジオでさせてもらう事にした。

キミのために告白

成功させてよね。

胸ポケットで見てるから』


キミはいたずらっぽく言った。

「恥ずかしいけどキミが

見ててくれるなら心強いよ」



とうとうジオの故郷

ラブランドシティに到着した。

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