【続編】長男のカゴ
当たり前のように話なんてあわないから友達もいない。



孤独に勉強だけをやる日々。



食費が支給されていても、限度があるためバカみたいに高い学食なんて食べられない。



食材は注文すれば業者が運んできてくれるから、あたしは自炊…。



今日も体育館裏でテキスト片手にお弁当を広げた。



食べながら勉強。



友達がいないため、会話がないから寂しさを紛らわすための行動。



卵焼きを掴み、食べようと口に運んだ。



「ちょっ、それくれっ!!」

「えっ!?」

「く、食わせろ…」



ビックリしてポロッと箸から落ちた卵焼き。



絶望的な顔をした白ブレザーの彼は落ちた卵焼きを拾い上げた。



「落ちたら食わねぇよな!?いただきますっ!!」



えっ…。



落ちたの食べたんですけど…。



白ブレザーって…スーパー金持ちのS科じゃない?



「やべぇ~…。マジうめぇ~…」

「落ちたけど…」

「あぁ、気にしなかったら食えるって。なぁぁぁぁっ!!ふ、ふりかけご飯っ…」



ふりかけご飯!?



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