僕等は野良猫





「…柏……雫…」


「なんやぁ……艶‥」


「……なに‥」



2人共、


キツそうですね‥



でも、


これは言わなければ…


いけないと、思います…



「大好きですよ…‥2人共‥」


「……知ってるし…」


「…そやね‥知ってるで…」



私はギュッと


2人の手を


更に強く握りました



「…柏も……雫に…言わなきゃ、ですよ…」


「あー……うん…そやな‥」



柏は


深く深呼吸をした



「雫ちゃーん‥」


「…」


「…雫ちゃん…?」



柏の声に


雫は、


何も返事をしなかったのです…‥





< 273 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop