キミ色
心地よい春風が俺達を包む。
その風と共にやってくるのは、俺とお揃いの花びらだ。
『前に進む』と言う事を知らない俺はまだまだ子供だったんだ…。
結局、時雨に何も言えないまま、午前中が終わり昼もあっという間に過ぎてしまった。
さっきまで俺達を照らしていた太陽は、黄色ではなくオレンジ色に近くなってきている。
時雨が隣で爆睡している間、俺はずっと考えていた。
時雨の気持ちを…
理解出来ないでいるイライラする気持ちを―…
どうして?
何故、時雨はそんなに簡単に切り捨てられるのだろう?と。
―…時雨の大切なヒト…。
時雨の運命のヒトとは……
―…永城 花音(カノン)
花音は…
俺の大切な大切な家族だったんだ。
血の全く繋がらない…
形だけの兄妹。
それが―…花音だった。
その風と共にやってくるのは、俺とお揃いの花びらだ。
『前に進む』と言う事を知らない俺はまだまだ子供だったんだ…。
結局、時雨に何も言えないまま、午前中が終わり昼もあっという間に過ぎてしまった。
さっきまで俺達を照らしていた太陽は、黄色ではなくオレンジ色に近くなってきている。
時雨が隣で爆睡している間、俺はずっと考えていた。
時雨の気持ちを…
理解出来ないでいるイライラする気持ちを―…
どうして?
何故、時雨はそんなに簡単に切り捨てられるのだろう?と。
―…時雨の大切なヒト…。
時雨の運命のヒトとは……
―…永城 花音(カノン)
花音は…
俺の大切な大切な家族だったんだ。
血の全く繋がらない…
形だけの兄妹。
それが―…花音だった。