キミ色
暗い洗面所で携帯がつくのを待つ俺は、空羽の首を見つめていた。
そして、焦る気持ちを抑えながらそっと空羽の首に震える手を近づける。
脈を見つけるために…
怖くて、ずっと確かめられなかった。
俺は経験したことがあるから……
…お願い、振れていて……─
もう…、あんな想いはしたくないから。
ぱっと空羽の顔に視線を映す。
重なる花音の残像…
そっと手をのせた時、もう何も感じなかった…
冷たくなった綺麗な首は、もう鼓動を打ってはいなかった……
…ドクンッ…ドクンッ…
高鳴る鼓動…
死んでしまうんじゃないかと想うぐらい、心臓が激しく波打つ…
ゆっくり、ゆっくりと空羽の首に指を当てる…
…お願い………
「…空羽」
………
…………ドクッ…ドクッ…
少し途切れながらもゆっくりと鼓動が伝わってきた。
空羽の脈はしっかりと振れていた…
そして、焦る気持ちを抑えながらそっと空羽の首に震える手を近づける。
脈を見つけるために…
怖くて、ずっと確かめられなかった。
俺は経験したことがあるから……
…お願い、振れていて……─
もう…、あんな想いはしたくないから。
ぱっと空羽の顔に視線を映す。
重なる花音の残像…
そっと手をのせた時、もう何も感じなかった…
冷たくなった綺麗な首は、もう鼓動を打ってはいなかった……
…ドクンッ…ドクンッ…
高鳴る鼓動…
死んでしまうんじゃないかと想うぐらい、心臓が激しく波打つ…
ゆっくり、ゆっくりと空羽の首に指を当てる…
…お願い………
「…空羽」
………
…………ドクッ…ドクッ…
少し途切れながらもゆっくりと鼓動が伝わってきた。
空羽の脈はしっかりと振れていた…