キミ色
時計の針が何週周っただろう?
空羽をソファに寝かせてから、俺はブレーカーを上げさっとジャージに着替えてタオルで髪の毛を拭いた。
びちゃびちゃに濡れている髪の毛。
ぶるっと寒さで震える身体。
寒っ…
俺は冷めきった体を抱えながら、温かいレモンティーを注いだ。
そのコップを両手で包む。
…温かい
手だけだけど、それでも今の俺にとっては充分な温もりだった。
そして、いつもの椅子に座ると俺はテーブルの上にあったケーキを見つめた。
そうゆうことか…
ソファの方に目を向ける。
そこには、まだ気を失ったままの空羽がいた。
電気を点けてから気づいたことが2つ。
1つは、空羽は落ちてしまったブレーカーを上げようとして気を失ってしまったこと。
…そして、2つ目は空羽はずっと俺を待っていたということ…。
電気を点けリビングに戻った時一番最初に目に入って来たのは、大きなホール型のショートケーキだった。
そこには17本の赤い蝋燭。
そして、空羽が書いたのかチョコペンでぐちゃぐちゃの《祝》という漢字がケーキの上に書かれてあった。
空羽をソファに寝かせてから、俺はブレーカーを上げさっとジャージに着替えてタオルで髪の毛を拭いた。
びちゃびちゃに濡れている髪の毛。
ぶるっと寒さで震える身体。
寒っ…
俺は冷めきった体を抱えながら、温かいレモンティーを注いだ。
そのコップを両手で包む。
…温かい
手だけだけど、それでも今の俺にとっては充分な温もりだった。
そして、いつもの椅子に座ると俺はテーブルの上にあったケーキを見つめた。
そうゆうことか…
ソファの方に目を向ける。
そこには、まだ気を失ったままの空羽がいた。
電気を点けてから気づいたことが2つ。
1つは、空羽は落ちてしまったブレーカーを上げようとして気を失ってしまったこと。
…そして、2つ目は空羽はずっと俺を待っていたということ…。
電気を点けリビングに戻った時一番最初に目に入って来たのは、大きなホール型のショートケーキだった。
そこには17本の赤い蝋燭。
そして、空羽が書いたのかチョコペンでぐちゃぐちゃの《祝》という漢字がケーキの上に書かれてあった。