キミ色
「空羽…部活あるの」



…部活?
入ってたんだ…



唖然として止まる手。
思わず持っていたコップを落としそうになった。



「…何のクラブ入ってんの?」



「華道部。」



…華道部?
そんなクラブうちの学校あったっけ…



なんか…、想像がつかない。
だって、華道って…



あの静かな空間で花を活けるやつだろ…?
いつもの空羽のイメージとは間逆。



「空羽が華道なんて、笑う…?」



不安そうに小声で空羽はそう言った。



「……ちょっと。」



ごめんなさい。
でも、正直ちょっと…笑えるかも。




「華道も好きなんだけど、元はといえばお花が凄い好きなの。」




へぇー…
そうなんだ。



そんなこと始めて聴いた。




< 263 / 323 >

この作品をシェア

pagetop