キミ色
その言葉を聴いて、頭に衝撃が走った。
…永城…だと?



今、確かに言ったよな…
君の名字は永城。



…いつか聴いた事がある。
…確か、あれは4年生の時に、、、



そうだ…
花音の手をひいて、あなたは俺の目の前に現れた。



確かにいった“永城”と…
あの時、あの2人も……



…ということは、もしかして……



「…もしかして、キミは俺のいとこ?」






―……永城 空羽




キミの登場で俺の生活は180度変わり、俺の気持ちは激しく乱れ…



せっかく落ち着いた心の中を、またぐちゃぐちゃにされたんだ……――



…でも
キミには、感謝している。



俺の人生に加わってくれたこと。
大事なモノに気づかせてくれたこと。




考え出すとキリがないくらい悩んだことも辛かったこともあるけれど…



支えてくれたのは、キミで―…
また、知らないうちに支えを求めていたね――…



まさか―…
こんな小さな体に頼るなんて、思ってもみなかったけど…





…本当の真実を知るまでは――…




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