彼女は男の娘?!
そう、去年の6月私は柊女の校門で先輩に出会った。



第一希望はここだった。



でも両親、先生、信頼していた友達からも止められた。



”この成績でどうするの?”



 ”ゆずにはムリに決まってる”



そう言われて、すごくキツかった。



それからだんだん自分を追い込むようになった。



そして自分が信じられなくなって、諦めた。



だからけじめをつけるため校門にやってきた。



でも未練が残っているだね…。



涙が溢れ出てくる。



「ねぇ…あなたどうかなさったの?」



声をかけれて、はっ とした。



「泣いてるみたいだけど…」



にじむ視界に見えた柊女の制服の人…



「だ…大丈夫です。」

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