Honey Bitter

ガチャリ




私の思考を遮るかように、寝室の扉が静かに開いた




開いた扉から入って来た男の人とばっちりと目が
合う




「あ、起きてたんだね。体調どう?」




私が起きているのを驚く様子も見せずに平然と私に問う




一方、私は、と言えば驚きを隠せずにいた




寝室の扉を開けた男の人が昨夜の男の人に引けを取らない程、容姿が整っていた




綺麗な顔立ちに、焦げ茶色の綺麗で真っすぐな髪、昨日の男の人同様の高い身長




昨夜の男の人と明らかに違うのは、この男の人の雰囲気だった




全てを受け止めてくれそうな、優しい、優しい雰囲気




普通の女の子なら絶対に虜になってしまいそうだ


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