純恋〜スミレ〜【完】

「……――優輝、ごめん!!あたしいかなくちゃ……!!叶恋のところにいかなくちゃ!!」


「おい、純恋!!落ち着けって。叶恋ちゃんがどうしたんだよ!!」


「事故で……叶恋が……――」


口にすることが出来ないくらい動揺して。


心臓が不快な音を立ててバクバクと鳴り続ける。



「分かった。俺も一緒に行くから」


「……――ダメ!!!優輝は家から出ないで!!」


「でも、純恋だけでいかせらんねぇよ!!」


「いいから、お願い!!家にいて!!お願いだから……!!」


優輝は家から出ないで。


あたしはそう叫ぶと、優輝を残して部屋を飛び出した。

< 447 / 487 >

この作品をシェア

pagetop