明日の希望
俺は努力し続けた
試合の選抜に入りたかったから
もっと強くなりたかったから
自由参加の朝練にも自主的に参加した

ダム…ダム…
体育館中に音が鳴り響く
スパッ─
決まった!!

「頑張ってるじゃん」

「はい!強くなりたいんで」

「じゃあ俺からアドバイス、シュートする時ちょっと足曲げすぎ」

キャプテンからのアドバイスを受けそこを中心に改善しようと努力した。
頑張るんだ、強くなるんだ─…



「おーい、遥也」

「………あ?…何だよ寝てんのに」

「次、移動教室」

俊に起こされ渋々と教科書を持って移動する
…あれ?
あの後ろ姿って愛梨とキャプテン
キャプテンが一年のクラスに来るなんて珍しかった。
しかも愛梨の所に…
俺は嫌な予感がした。

その日からキャプテンはちょくちょく愛梨の教室に来ていたのを目撃した。
愛梨の口からキャプテンの名前が出てくる事が多くなった。
胸が苦しくなった。
何をするにも愛梨とキャプテンの事が頭から離れなかった。
そのせいで部活にも影響が出た。

─ガンッ─
まただ…
またシュートが決まらない。
イライラする

「最近調子悪いぞ」

「すみません…」

キャプテンの顔をまともに見れなかった
キャプテンの事で自分はイライラしてる
尊敬してるキャプテンに…





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