疲れ切った心
悠斗side



「ねぇ、私の立場分かってる!?」



皆と距離を取ると、直ぐに怒鳴られた。



大体分かってた。



皆と距離を取るってことは、珠理が素で話そうとしてることぐらい。



だからって初っ端から怒鳴るか?



「分かってる。生徒会長で委員長・・・・・」


「だったら私が言ったこと覚えてる!?」


「『委員長だから班長は難しいんだけど』だろ?」


「そう!しかも生徒会長!!言いたいこと分かるよね!?」



分かる。



手がいっぱいで俺の手伝いまで手が回らない。



「お願い!珠理の手伝いがないと上手くまとまらない!!」



顔の前で手を合わせて軽く頭を下げた。



「あのね。そんなことしても無理なの!大体何で班長になったのよ」


「それはっ!」


「それは?」



言えない。



『だとしたらハプニングあったりして』


『同じ班の男女が会議に参加するんだもんね。堅吾君も珠理を送る雰囲気になるよね』


『そうそう。それでお互いに恋心が芽生えたりしてね』



嫉妬心で班長をやるって言ったなんて口が裂けても言えない。
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