疲れ切った心
外からは、部活の色々な声が聞こえてくる。
手摺に頬を付き、外を見つめる。
「ごめん」
生徒が1人も居なくなると、悠斗が謝罪の言葉を口にした。
「ほんとにね」
一瞬だけ悠斗に視線をやると、直ぐに外に視線を戻した。
「なあ」
「何よ」
口を動かさないで手を動かしてよ。
「俺が班長でよかったのかな」
自分からやるって言いだしたくせに。
「珠理の方が向いてたんじゃねぇの?」
はぁ~・・・・。
「人の話聞いてた?私は忙しいの。班長までやってる暇はないの」
猫を被っているとこれが欠点になってくる。
他人に仕事を押し付けてくるから。
イメージを崩さないためには引き受けるしかないしね。
「なんで引き受けたの?あのまま黙ってれば北村君が班長だったじゃない」
「そうだけど・・・・」
「しおりの下書きまで出来てるんだから最後まで頑張ってみれば?」
「あぁ・・・・」
「私達は班長が悠斗になることに反対しなかった。それだけでいいじゃない」