疲れ切った心


_______....


「竹下、珠理は?」



辺りを見回しても珠理の姿はなかった。



「トイレじゃない?」



「そっか」



トイレか・・・・・



「SHR始めるぞ~。席に着け~」



担任の指示通り、席に戻って行く生徒達。



全員座っても珠理は戻って来なかった。



担任は珠理のことに気付いているのか、いないのか、何時も通り始めた。



「もうすぐ受験だからな。志望校を絞り出すこと」



志望校、か・・・・・



珠理と一緒のクラスがよくて、進学組を選んだ。



それに、就職するつもりもなかったし。



珠理はどこ受けんのかな~。



海と竹下は教育学部に進むんだろうな。



「明日アンケートを取る。決めてこいよ」



明日かよ。



行き成り過ぎじゃねぇか?



「じゃあ放送流れるから静かに聞いてろよ」


「なぁ、悠斗はどこに進学すんの?」



前の席の健に話しかけられた。



「とりあえず、法学部?」

「法学部か~」

「そういう健は?」

「建築かな?」

「やっぱあやふやだよな」

「そうそう。ピンとこねぇんだよな」



他の奴らは最後の追い込みに入っている。



一応、珠理に勉強を教えてもらってるけど。
< 492 / 572 >

この作品をシェア

pagetop