疲れ切った心



『皆さん、こんにちは』



担任が言っていた放送が流れた。



この声って、まさか珠理?




『河野珠理です。突然ですが、私が今日を持って退学をします。最後に、皆さんに謝罪をしたくてこの時間をお借りしました。今まで皆さんの前に居た河野珠理は偽物です。私、猫を被っていました』



は?



突然何を言い出す?



退学する?



そんなの聞いてねぇぞ。



ガタッ



無意識に身体が動いた。



「おい、大西!」



担任の呼び止める声にも止まらず、放送室へ走った。



「悠斗君!」



後ろを振り返ると、竹下が走ってきていた。



その隣には海も居る。



「珠理が退学ってどういうこと!?」



「俺だって聞いてねぇよ」



お互い叫びながら走る。

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